2014年3月19日水曜日

3月のワークショップレポート

3月のSEEDワークショップのレポートです。

3月16日(日)に、
戯曲本舗(サカイリユリカ・ひきだ愛音)による、 
「ゼロから「劇」を創ってみよう!」ワークショップ
を開催しました。

戯曲本舗はサカイリさんとひきださんが桜美林大学の学制だった時に結成された、戯曲創作団体です。
今回は縁あって、SEEDワークショップの講師を担当していただくことになりました。
(サカイリさんのブログにも今回のワークショップの振り返りが綴られています。こちらもぜひご覧ください。http://ameblo.jp/gikyoku-honpo/entry-11804758731.html )

今回のワークショップは、
午前中は、参加者同士でペアを作って、行田のまちへ繰り出し、道行く人に街頭インタビューを行い、
午後は、インタビューの会話の様子からテキストを構成して、最後は班ごとに作品として発表する、というものでした。

(ワークショップについて説明する戯曲本舗のお二人)

突撃で街頭インタビューを、
しかも、行田という、滅多に人が歩いていないこの場所で!

これはなかなか実験的で挑戦的で、だからこそ面白い試みでした。

参加者の方々も実際にインタビューが出来るのかどうか半信半疑だったと思います。

でも、とにかくやってみないとわかりません。
景気付けに声を出すウォーミングアップをします。

天気も快晴だし。
まちへ出よう!

(さあ、まちへ出発だ!)
(迷わないで帰って来てね……!)
(果たしてインタビューは出来るのか!?)

何が起こるかわからないので、
LINEでグループを作り、各ペアの班長同士が随時連絡を入れながら街頭インタビューを行いました。



LINEで各ペアの状況が確認できるのは、結構面白かったです。
連絡のためだけにLINEを使いましたが、今後はもっとLINEを活用した試みも考えられそうだと思いました。







インタビューのために設けた1時間はあっという間に過ぎました。
参加者の皆さんが頑張ったおかげで、予想以上の数のインタビューができました!

(おかえりなさい!)

昼食休憩を挟み、
午後は、インタビューで集めてきた素材から劇を作っていきます。

まずはペアごとに、インタビューのメモを確認しながら、インタビューされた町の人々の様子を思い出していきます。
状況をなるべく詳細に思い出し、テキストにまとめていきます。



頭を使ったところで、
ここでちょっと身体をほぐすメソッドを行いました。


真ん中の人のストレッチを周囲の人達もします。



からの、アルプス一万弱戯曲本舗バージョン!

へいっ!!

(大盛り上がりwww)

さて、身体もほぐれたところで、
ペアごとに、インタビューのときの様子を出来るだけリアルに再現していきます。

(パン屋さんへインタビューした時の様子)

(道行くおばあさんへインタビューしたそうです)

(呉服屋さんのおじいさんにインタビューしたそうです。)

 
(行田市駅前で通りがかりのおばあさんとお孫さんにインタビューしたそうです。)

(東行田駅の待合室でインタビューしたそうです。)

その後、
今度はペアを結合させて、全体を2グループに分けます。

それぞれのグループで、インタビューでの会話を素材として、短い劇作品を作ってもらいます。

(それぞれのグループで作品を考え中。)

(ひきだグループ)

(サカイリグループ)

(各グループとも立ち稽古へ。完成間近!)

1時間程の制作タイムの後、
各グループの発表を行いました。

まずはひきだグループ。

続いてサカイリグループ。

それぞれのグループが、異なる方向性で作品をまとめていたのが興味深かったです。

ひきだグループはできるだけ参加者たちの意見を取り入れて、総合的にまとめていこうとするような方法を用いました。その結果、参加者各自の自主性を尊重することが出来ましたが、作品としてのまとまりは緩いものになりました。

サカイリグループはまずおおまかなフレームをサカイリさんが提示し、そこに各参加者の意見を適材適所で当てはめていくような方法を用いました。その結果、作品としてのまとまり感は強く、パワーのある作品となりましたが、参加者の個性を制御せざるを得ない方法でもありました。

それぞれのグループのアプローチの違いと、出来上がり方の違いは、ワークショップ参加者たちにとっても分かりやすく、とても良い参考になったのではないかと思います。


最後に、それぞれの小作品について感想を述べ合いました。


皆それぞれ、今日のワークショップを楽しんで、いろいろ学んでくれたようでした。

今回のワークショップ、実験的な試みでしたが、無事成功しました。
戯曲本舗のお二人、どうもありがとうございました。

ぜひまたSEEDワークショップの講師としてお招きしたいと思います。

SEED代表 野本


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