この日のイベントは「SOUND MARKET」という名のもので、(たぶん)20代の若手のバンドが6組ほど(うち1組はソロ弾き語り)出演しました。
1番手のみるっじさんはソロの弾き語り。みるっじさんは僕をこのライブに誘ってくれた加藤くん(SEED音楽班/心理的離乳Ba)の中学校時代の同級生だそうで、加藤くんは演奏を観ながらなんだかちょっと気恥ずかしそうにしていました。確かに、みるっじさんのとてもナイーブな世界感は、もし中学時代の同級生だったらちょっと照れちゃうかもしれないな、と思いました。
どのバンドもそれぞれ個性的で面白かったです。
その上で、もう30間近のおっさんの僕があえてちょっと批評的にKAKASHIについて考察すると、そうたさんの醸すちょっとダークな感覚みたいなもの(つまりちょっと毒っ気を感じさせてくれるもの)が、もうちょっと表に顔を出してきても面白いのかも、と思いました。この日のライブでそういう部分がないわけではありませんでしたが、まだ「よくできたもの」のうちであって、むしろよくできた世界を補完するための「安全な痛さ」として機能しているように思いました。
KAKASHIのライブからは現代の若者についていろいろと考えさせられました。いろいろ考えさせてくれる表現は素晴らしい表現だと僕は思います。また、こういうバンドが活躍してくれることは地域の若者たちにとっても一つの希望になり得るのではないかと思いました。それは僕が加藤君と一緒に行田で夏フェスをやろうと考えたこととも重なります。きちんと計画を立て、ぜひKAKASHIにも出演の依頼を申請したいと改めて思いました。
シクサビにしろKAKASHIにしろ、若い世代は本当に有能だなと思いました。いろいろな分野でそういうことは言われていますが、この日のライブを観て改めてそれを実感しました。やはりそういう有能な若者たちをいかに現実の社会の仕組みの中で活躍させていくか、ということが大人の考えるべき課題であり、実行すべき政策だと思います。具体的には、例えば、ライブハウスというハコモノについてその社会的役割を考えたり、経済的な仕組みを調整したり、文化的価値を提言したりといったこともその一例です。僕があえてまだ19歳の加藤君とタッグを組んで、あえてライブハウスのない行田で、夏フェスを企画しようと考えるのは、僕の大人としての社会的責任と役割と、加藤君の若者ならではの勢いと感性とが、何か面白いことを生むはずだと信じているからです。
ここまで書いておきながら、やっぱりできませんでしたとなったらそれはもう最低だし、本当に誰にも顔向けできないので、行田で夏フェス、なんとしてでも実現させたいと思います。笑
音楽班/SEED代表 野本
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