2014年5月27日火曜日

5月の芸術鑑賞会レポート

5月の芸術鑑賞会は前橋へ出かけてきました。
今回はアートを観にいきました。
前橋は新しく出来た美術館「アーツ前橋」を中心に、昨今アート熱が高まっている地域です。
今回はアーツ前橋で開催されている白川昌生さんの個展を観にいきました。









白川さんは僕が多大な影響を受けている現代アーティストで、この機会にぜひSEEDの若者たちにもそのセンスを体感してほしいと思い、芸術鑑賞会に選びました。

僕自身、前橋に行くのは久しぶりだったので、楽しみでした。




















前橋に到着。まずは商店街のおそば屋さんに。この店は前に白川さんと一緒に入ったことのある店です。




















おそば屋さんからアーツ前橋までは歩いてすぐでした。
さっそく白川さんの個展を鑑賞!

僕はもちろんめちゃくちゃ面白く拝見させていただきました。白川さんの作品がこれだけいっぺんに見れるのは初めてのことで、興奮しました。やっぱり白川さんは面白い。そしてやっぱりすごい人だったんだ…いつも変なおじさんだけど…と思いました。笑

白川さんのことをまったく知らない若者たちも、何かしら、感じてもらえたと思います。たぶん。

さて、
せっかく前橋まで来たのだから(近いけどね)、
他にも前橋のアートを観たい。。。ということで、
協力なガイドに登場していただきました。

去年フランスの展覧会で一緒だった、前橋在住のアーティスト、村田峰紀さんです。
村田峰紀ウェブサイト














村田さんの案内で、いざ前橋(プチ)アートツアーへ!
















まずはこちら。
アーツ桑町。
アーツ前橋から徒歩2分程のところにあるギャラリースペース。この日はちょうど本木克昌(アビシェイカー)さんのライブが行われていました!



































商店街を歩いて、
途中で寄ったのは、前橋ワークス。
ここは数人の作家がシェアしているスタジオでした。
写真はありません。
スタジオって散らかっていてもお洒落に見えます◎

さらに商店街を歩いて、




















面白い、懐かしい、駄菓子屋さんなどに寄りつつ、
















白川さんの作品でもあるのぼりを発見しつつ、
















商店街を通り抜けた先にあったのは、なんとも古めかしく立派なレンガ倉庫。
















高橋君と長谷川君はこんな感じでアー写を撮っていました◎

このレンガ倉庫の中には「こんちき」という骨董屋さんが入っていたり、地元の作家たちが運営するギャラリーがあったりしました。

さて、今後はさっき通って来た商店街へ戻って、
















でました、こちらは有名なヤーギンズ。
アーティストの八木さんが運営するカフェ&ギャラリースペースです。
こちらで小休止。
前橋のアートの状況など、話を伺いました。

ちなみに八木さんは今度11月に行田の牧禎舎でお風呂の作品を展開する予定もあり、今後いろいろと絡んで行けたりするかもしれません。それもまた楽しみです。

さて、回復したところでツアーも終盤へ。




















写真右下にはなんと遊園地が広がっていました。その名も「るなパーク」。行ってみたい!いいなー前橋。

そして到着!

臨江閣です。
ここでは、RINKOU-KAKU PROJECTとという美術展が開催されていました。
















会場に入るなり、か、かっこいい!!
















とにかくかっこいい。空間との関係がとても素敵でした。
















2階にも作品が。これも本当にかっこいい。
















茶室も体験できました◎


この日のツアーはここまで。

最後にアーツ前橋の中のカフェに戻って、村田さんおすすめのコーヒーを飲みながら、この日のツアーを振り返りました。

白川さんの個展、村田さんのガイド、数々の素敵で刺激的なアート……。
前橋は聞きしに勝るアートの盛り上がりを見せていました。
これからも前橋のアートに注目して行きたいと思います。



















村田さん、ツアーガイドありがとうございました!

2014年5月26日月曜日

蔵めぐりでCHINDON!

先日は、蔵めぐりまちあるきスタンプラリーにてCHINDONしてきました。
この催しはNPO行田足袋蔵ネットワークが主催するもので、毎年多くの観光客や歴史愛好家、地元大学生などでにぎわっています。



















行田の町中にはかつて盛んだった足袋産業の面影を残す蔵が数多く残っています。
これらの蔵は主に、当時生産した足袋を補完する為に使っていたことから、足袋蔵と呼ばれています。
NPO行田足袋蔵ネットワークは、この足袋蔵の歴史建造物としての価値にいち早く気付き、その保護と再利用を率先して進めています。近年は行田市の方もこの足袋蔵を観光資源として活用しようと考え、保護や修繕の為の助成制度を準備したりする動きを見せています。

毎年5月に開催されるこの蔵めぐりスタンプラリーでは、周辺にある蔵が開放され、それぞれの蔵の中が見られるようになります。場所によっては展示やライブなども行われます。全部で10数カ所の蔵が参加していて、全部まわるとかなり多くの蔵を見ることが出来ます。



















いつも通り、RUSKで支度をして、出発!!!



















CHINDONもスタンプラリーをやりながら。



















町の方々からは思っていた以上の暖かい歓迎を受けました!みんな優しい方ばかりです。



















観光客の方々からも写真を撮っていただいたりしました!



















↑こちらの写真を撮っていただいたカメラマンの方のブログにも、CHINDONの写真をアップしていただいています◎ありがとうございます!



















暖かい歓迎に調子に乗って、テーマソングを歌いすぎたために、スタンプラリー全クリ間に合わなくなるところでした、が、ここでも優しい対応に救われて、無事全部のスタンプを集めて、ポストカードをゲットしました!!やったね!!



















今回はスタンプラリーをしながら、じっくりCHINDONすることができました。天気もよかったし、地元の方々とも交流できたし、僕たちのテーマ「CHINDON CHINDON」もたくさん歌えたし、なかなかよくできたCHINDONだったのではないかと思います。

次回のCHINDONは6月30日(月)、熊谷の胎内くぐりに出没予定です!!

一緒にやりたい人!やりましょう!

CHINDON NEEDS YOU!

お気軽にご連絡ください◎

seed_gyoda☆yahoo.co.jp(☆→@に変えて送信ください)
SEED Twitterからリプなどでもおkですよ〜。






2014年5月22日木曜日

5月のSEEDワークショップのお知らせ

ちょっと遅れてしまいましたが、
5月のSEEDワークショップのお知らせです!!

今月はSEED演劇班の高橋、長谷川の高校時代の恩師であり、今は県立鴻巣高校で演劇部の顧問を務められている鳥羽邦家さんに講師として来ていただきます。

現役教師の方がこういったワークショップに協力していただけることはなかなかないようにも思います。
この機会にぜひ、ご参加ください。


2014年5月のSEEDワークショップ
鳥羽邦家 「いい即興とは?」ワークショップ


今回のワークショップについて
即興を実際にやりながら、即興の注意点について考え、即興の観点を養います。
台本に沿った演技ではなく、その場の空間に生きる演技を体験してみませんか?

日時
2014年5月31日(土) 10:00ー17:00

会場
クマイビル3階
行田市向町6-37(行田市婦人ホーム向かい)
※エレベーターはございません。階段の上り下りが必要です。

アクセス
●秩父鉄道行田市駅南口より徒歩10分。
●JR高崎線吹上駅北口より「佐間経由」バスに乗り「新町二丁目」で下車。そこから徒歩3分。(バス乗車時間約10分、料金230円)
●パシオス向かいの立体駐車場(無料)に駐車し、そこから徒歩5分。
※会場の場所が若干わかりにくい所にありますので、マップをご参照の上、お時間に余裕を持ってご来場くださいますようお願いします。
























<送迎について>
JR吹上駅、または、秩父線行田市駅よりSEEDメンバーが送迎致します。

参加費
カンパ制

持参していただくもの
・動きやすい服 ・飲物(スポーツドリンクなど) ・筆記用具 ・昼食
※会場には食堂や売店などがありません。

参加対象
小学4年以上の方(保護者同伴であればそれ以下も可)。演劇、ダンス、美術、音楽、映像、現代アート、まちづくり、社会学、哲学などに興味のある方。

参加申し込み・お問い合わせ
参加を希望の方は5月25日(日)までに下記までご連絡ください。
ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
(事務局)Tel 090-7814-9615(野本) EMAIL seed_gyoda☆yahoo.co.jp (☆→@に変えて送信してください。)

講師プロフィール
鳥羽邦家 
1963年生まれ。
日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業。
大学卒業後、埼玉県の高校教諭となり、以来勤務校の演劇部顧問として活動する。

次回ワークショップ開催日程
code20xx(ノシロナオコ)ダンス・ワークショップ
「今ある身体でおどる、日常のすき間であそぶ」
日時:2014年6月22日(日) 11:00~17:00
会場:未定

<SEEDより>
SEEDが企画するワークショップやイベントはどれも初心者、未経験者、中高生大歓迎です!興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
SEEDでは団体の運営に関わっていただける仲間を常に募集しています。
演劇、ダンス、音楽、アート、写真、映像、デザインなどの活動をされている方。また、まちづくり、地域おこし、アートプロジェクト、NPO、教育、環境、福祉、地方行政、などの活動をされている方。そしてこういったことに興味を持たれている方。ぜひ一緒に面白いことをやりましょう。

2014年のSEEDの活動を綴っているブログはこちら!
http://seed-2014.blogspot.jp

SEEDワークショップ
企画・制作:SEED
協力:bug-depayse、共同アドバンス

4月のSEEDワークショップレポート





4月20日に開催したSEEDワークショップのレポートです。
(アップが1ヶ月も遅れてしまい大変申し訳ありません。)


4月のSEEDワークショップは講師に福井陽介(まぎぃ)さんを迎え、
「ぶっちゃけ、音ってなんだ?」と題したワークショップを開催しました。
  (講師の福井陽介=まぎぃさん)

まぎぃさんは音楽、美術、ダンス、パフォーマンス、アートプロジェクト、ゲームなど多方面で活躍されている若手のアーティストです。
今回のワークショップでは、身の回りの様々な「音」から一つの作品を創造するということを行いました。SEEDではこれまで主に演劇やダンスなど身体表現についてのワークショップを行ってきましたが、より広い視点で表現を捉えたいということから、今回まぎぃさんに来てもらい、音から想像・創造するワークショップを行ってもらうことにしました。
今回のワークショップについて、まぎぃさん自身もブログに詳細な振り返りを掲載しています。ぜひこちらもご覧ください。
福井陽介(まぎぃ)ブログ「音の環」
”SEEDワークショップ「ぶっちゃけ、音ってなんだ?振り返り」”
http://wheelofsound.blog135.fc2.com/blog-entry-340.html


それでは、当日の模様を画像と動画も含めてレポートします。

まずは自己紹介。
この日の参加者は全部で9名。(この時点では8名。1名は午後から参加。)
地元の方が6名と、都内からの方が3名でした。年齢層は10代〜20代が7名、40代〜50代が2名。男女比は5:4。結構バランス良く集まっていただけました。
名前の他に今朝食べたものや飲んだものなどもそれぞれ話しました。

次はアップ。
まずはチャンティング。
身体がリラックスできるように声を出しながらストレッチをします。まぎぃさんが教えてくれます。

次は声のキャッチボール。
声の大きさでボールの大きさや速さを現してもらいます。

やっているうちにみんな自然と身振り手振りでもボールの大きさや速度を表現するようになってきました、ボールの投げ方も、転がしたり、バウンドさせたり、いろいろ。

最初はペアでのキャッチボールから始めて、最後は4人一組でのキャッチボールを行いました。これで身体も頭もほぐれた!

アップが終わり、ここから今日のワークショップの本題に入っていきます。
まずは「音を感じて動いてみよう」というワークから。
まぎぃさんが選曲してきた様々な楽曲をDJのように一定の間隔で切り替えながら流します。ポップス、ロック、メタル、ハードコア、ダンスミュージック、クラシックなど明確にジャンルの違う曲が流れます。

流される音に対して、参加者の方々はそれぞれ感じたように歩いてもらいます。
それぞれの歩き方を見ていると、普段からよく聴いていると思われる曲と、まったく聴いていないと思われる曲とがあり、それぞれの人の音楽的な趣味(世代や年代なども)がなんとなく分かるような気がしました、「身体に出る」とはこのことか。笑

歩いてみてどう感じたかをまぎぃさんが聞き取ります。
そして次にやってもらうことを支持します。

今度は流れてくる曲に対して、
「かたい / やわらかい」の感覚を意識して歩いてもらいます。
かたい、やわらかいというのが見ていてとても分かりやすい歩き方をしている人もいれば、どちらなのかよくわからない歩き方の人もいました。

続いて今度は、「さむい / あたたかい」で同じことをやってもらいました。
さむい、あたたかいの方がより一層歩き方の違いが分かりにくくなったように思いました。

最後は2つの組に分けて、お互いの様子を見合ってもらいました。


ワークの後はしっかり振り返りを行います。今回全てのワークにおいて実践と振り返りがきちんと行われ、まぎぃさんの真面目さを感じました。参加者の方々にとっても、さっき自分がやったことをきちんと振り返ることで、一時的な体験を継続的な経験として積み重ねることが出来たのではないかと思います。

横田君(左)と加藤君(中央)は普段は音楽活動をしていて、身体表現などは未経験でしたが、音から創造する今回のワークショップをとても楽しんでくれていました。
高橋君(右)は普段は役者をしていて音楽には特別詳しいわけではありませんが、言葉からではなく音から作品を作るという試みに興味深く取り組んでいました。
ジャンルの違う表現者たちが創作の時間を共有できたのも今回のワークショップの大きな成果だと思います。


ここでお昼休憩♨

各自持ってきたお弁当などを食べながらわいわいがやがや。


そして、午後のワークがスタート!

午後は、今回のワークショップの主題である「身の回りの音から作品を作る」ということを行います。
まず参加者を二つのグループに分けます。今回は演劇経験者と未経験者がいたので、経験者が偏らないようにグループ分けをしました。

まぎぃさんから各ブループにそれぞれ異なる「音」が渡されました。また各人に作品を作る為のワークシートが配られました。

ワークショップに参加すること自体始めてな人が多かったので、ワークシートはとても役に立ったようでした。

各グループを頻繁に行き来しながら作品づくりのアドバイスをするまぎぃさん。おかげでどちらのグループも行き詰まることなく作品づくりの議論を展開していくことが出来ていました。
話し合いにはたっぷり時間を使ってもらいました。

そのうちに自然と始まった立ち稽古。

発表の時間ギリギリまで議論と稽古は続きました。みんな真剣です。
ちなみに、今回の参加者の中には3月のSEEDワークショップを担当してくれた戯曲本舗のメンバーが2名参加してくれていました。この作品づくりのワークでは2人の力もとても良く働いて、それぞれの班の作品づくりを進行してくれていました。

そしていよいよ作品発表!!

まずはA班。

発表が終わったら、見ていた方からの質問・感想と、
発表した方からの感想を述べ合いました。

観ていた側の感想として何人か共通していたのが、「みんなが日々変わらない仕事をしている中で、1人がそれに疑問を感じてその日常にあらがっていく」という見方でした。


続いて、B班です。

発表が終わったら先ほどと同様に感想や質問を言い合います。

見ていた側の感想としては、人身売買、家族感のトラブル、ドメスティックバイオレンスなどのワードが共通して挙がりました。


予定していた全てのワークを終えたところで、最後に全員で今日一日のワークについての振り返りを行いました。

参加者の方々は皆それぞれにとても満足していただけたようでした。
「とにかく楽しかった」という意見が多かったです。
ワークショップ事態始めてという方が結構いたので、どうなるかと思いましたが、参加者の皆さんの飲み込みの早さと、そしてなによりまぎぃさんの入念な準備のおかげで、実りの覆いワークショップになったようです。


さて、
ワークショップはここで終了しましたが、
この日の話にはまだ続きがありました。

この日、夕方6時からは本町にあるパン屋さん翠玉堂で、野本(SEED代表)が毎月1回定期的に開催している小さなアートイベント「パン屋会」が開催されました。

まぎぃさんは今回のワークショップの一環として、このパン屋会でソロパフォーマンスを行いました、















まぎぃさんのパフォーマンスは個人のセンスとスキル、それから翠玉堂の空間を活かした、素晴らしい作品でした。
ワークショップに参加した方々にとっては、講師をしていた人のパフォーマンスは特別な物に見えたのではないかと思います。
また、ワークショップに参加していた原田さんは、早速パン屋会でワークショップで学んだことを活用したパフォーマンスを行っていました。学んだことがすぐ活かせる場所があるというのは良いことだと思いました。


最後に、
実は今回、まぎぃさんは2日前の金曜日から行田入りして、SEEDの拠点であるRUSKに滞在し、ワークショップとソロパフォーマンスのための制作を行っていました。ショートショート・アーティスト・イン・レジデンスでもあったわけです。
まぎぃさんが滞在してくれたおかげで企画側も柔軟な対応が出来、より良いワークショップ行うことが出来たと思います。
汚い部屋に滞在しながら、素晴らしいワークショップとパフォーマンスをしてくれたまぎぃさんに改めて感謝します。
ありがとうございました!
















(布団たたきをしてくれているまぎぃさん)